OPcacheを使用してPHPを高速化する!サイトが遅いと思ったら試す価値あり
2023年10月20日2023年10月20日
PHPのOPcacheは、PHPのバイトコードをキャッシュすることで、スクリプトの実行速度を向上させる拡張機能です。
毎回スクリプトを解析して実行するのではなく、解析済みのバイトコードをキャッシュし、それを使用します。
以下は、PHPのOPcacheを有効にする方法です。
CentOS 7での解説になります。
OPcacheのインストール
CentOS 7では、yumを使用して必要なパッケージをインストールします。
# Remiリポジトリを追加
$ yum install -y https://rpms.remirepo.net/enterprise/remi-release-7.rpm
# php-opcache をインストール
$ yum install php-opcache
yum コマンドを使用して、インストールされたか確認
$ yum list installed | grep php-opcache
次に、php.ini ファイルを編集してOPcacheを有効にします。ファイルの場所を知るには、php --ini を実行します。通常、/etc/php.ini や /etc/php.d/10-opcache.ini のような場所にあります。
下記を修正します。
zend_extension=opcache ; OPcache拡張のパス。
opcache.enable=1 ; OPcacheを有効にする
opcache.memory_consumption=128 ; 使用するメモリの量(MB単位)
opcache.interned_strings_buffer=8
PHPのCLIツールを使用して、OPcacheが有効になっているか確認します。
$ php -m | grep opcache
有効になっていたら、Apacheを再起動します。
$ systemctl restart httpd
早くなったか確認する
表示速度が速くなったかはWebブラウザのネットワーク等で確認することができます。
curlコマンドを実行して確認することもできます。
ちなみに下記は、導入前の状態の速度です。
$ curl -o /dev/null -s -w "%{time_total}\n" [チェックしたいURL]
# 実行結果
0.424
0.232
0.212
0.213
OPcacheを有効にした状態で再度実行します。
$ curl -o /dev/null -s -w "%{time_total}\n" [チェックしたいURL]
# 実行結果
0.332
0.113
0.106
0.105
PHPのバイトコードはOPcacheによってキャッシュされるため、2回目以降の表示が早くなっています。
このようにOPcacheをインストールすると、表示速度が向上します。
最後に
今回OPcacheをインストールして表示速度を向上させました。ミリ秒の差ではありますが効果がありますのでぜひインストールして表示速度を改善してみてください。
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