CakePHP4が遅いと思ったら!効果的な高速化テクニック
CakePHP 4は強力で柔軟なフレームワークですが、大規模なアプリケーションや特定のシナリオでパフォーマンスの低下を経験することがあります。
そんな時、何をすればよいのか?高速化のための設定や最適化手法を適用することで、CakePHP 4のパフォーマンスを大幅に向上させることができます。
キャッシング、データベースの最適化、アセットの圧縮といった一般的な手法から、CakePHP特有の設定まで紹介します。
composer optimize-autoloaderの実行
本番環境にでデプロイする場合は、オプション「optimize-autoloader」を付けてcakephp4をbuildしなおしましょう。これをやるだけでだいぶ変わります。
composer install --no-dev --optimize-autoloader
オプションの意味は下記になります。
- 開発用の依存関係をインストールしない:
--no-dev
オプションを使用して、開発用のパッケージをインストールしないようにします。 - オートローダの最適化:
--optimize-autoloader
(または-o
)オプションを使用して、オートローダのクラスマップを最適化します。 - スクリプトの実行を省略:場合によっては、
--no-scripts
オプションを使用して、Composerのスクリプトの実行を省略することも考慮すると良いでしょう。
このコマンドにより、本番環境に必要な最小限の依存関係のみがインストールされ、オートローダも最適化されるため、アプリケーションのパフォーマンスが向上する可能性があります。
データのCacheの有効活用
CakePHPにはCache機能を備えています。データ取得が遅い場合はCache処理を追加することで改善することができます。
CakePHPでよく使うCacheをまとめた記事があるのでそちら参照ください。
gzip圧縮とコンテンツキャッシュを有効化
Webサーバーの設定で、ファイルの圧縮やWebブラウザのキャッシュをコントロールすることができます。
静的ファイルは基本的に中身は変わらないのでブラウザキャッシュを使用することで無駄な読み込みを減らしサイト表示を早くすることができます。
設定方法の詳細は下記記事を参照ください。
cssファイルやjsファイルをリリースした時にブラウザキャッシュを削除したい場合は、下記記事でブラウザキャッシュ対策をまとめましたので参照ください。
OPcacheを有効化
OPcacheは、PHPのバイトコードをキャッシュし、スクリプトの実行速度を高速化する拡張機能です。
毎回スクリプトを解析・実行する代わりに、一度解析したバイトコードをキャッシュして再利用します。
この機能により、顕著な速度向上が期待できるため、試してみることをおすすめします。
詳細は下記記事にまとめています。
最後に
当サイトも高速表示させるために、上記の設定をおこなっています。
以前は1秒近くかかっていた処理も、今では0.1秒前後で表示できるようになりました。この差は実際の使用感においても明らかに感じられます。高速化のメリットを実感するため、ぜひ試してみてください。
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